『学習ガイドライン』
3.効果的な家庭学習(1)
「できないをできるに変える」
今回から学習ガイドラインの3章に入ります。
2.家庭学習の基礎で、一連の流れを身につけたら、
次にそれをさらに効果的なものにしていきます。
目的は、
「理解を深めること」、
「覚え直すこと」、
「記憶を定着させること」、
です。
具体的作業の前に、まず意識の面から考えてみましょう。
例えば、テスト前にありがちな会話として、
このようなことがあります。
「ワーク終わった?」と訊くと、
「終わったよ」と返ってきます。
見ると、確かにやってあるようですが、
少し詳しく訊いてみると、
一度通してやっただけなんですね。
間違えたところは、赤ペンで解答を見て書き写しただけ。
あなたのお子様は、このやり方になっていませんか?
これでは、ワークをやってもほとんど意味はないですね。
全く意味がないのではないですよ。
正解できるものに関しては、自信が持てますし、
記憶の整理もできますから。
大事なのは、かけた時間の割には、
効果があまりないということです。
ワークで正解できている問題は、
ワークをやらなくてもテストで正解できる可能性が高いわけです。
一方、ワークで不正解だった問題は、
「できる」状態に進めていないため、
テストでもやっぱり不正解になっちゃいますね。
つまり、できなかった問題を、
「できる」問題に変えた数だけ、
正解の数はアップするわけですね。
テストの点数を上げるためには、
この「できる」に変える作業が大切です。
この「できる」に変える作業とは、家庭学習の基礎である
「調べる」、「まねする」、「覚える」、
「覚えたことを思い出せるか確かめる」
ですね。
次回から、間違えてしまった箇所を
覚え直す(「覚える」の一部分です)作業について
詳しく書いていきます。
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