3.効果的な家庭学習(4) – 教え方、接し方の詳細-「勉強方法を学ぶ」とは – 家庭教師(富山県富山市、立山町、上市町、舟橋村)-ホシバ教育相談所

『学習ガイドライン』

3.効果的な家庭学習(4)
 「別の日にやり直す」

間違えたところは、
「その日のうちにやり直す」というのを前回お話ししました 。

今回は、その後、さらに記憶を定着させる方法です。

「その日のうちにやり直し」、
「できる」ことを確認したとしても、
実はまだ十分とは言えません。

なぜなら、覚えたものは、
次第に忘れていってしまうからですね。

しかし、忘れる速度は、
大幅に減少させることが可能です。

ここで、記憶のメカニズムについて考えてみます。

まず、有名なエビングハウスの忘却曲線です。

この曲線は、
時間が経てば、
記憶した情報は忘れていくということを示しています。

また、覚え直せば、忘れにくくなることも表しています。

次に、スクワイアの記憶分類によれば、
記憶は、感覚記憶、短期記憶、長期記憶
の3つに分類されるそうです。

これらは、
記憶を保持できる時間で分けられています。

また、彼は、
感覚記憶、短期記憶を長期記憶に送ることができる
と言っています。
これは、リハーサル(繰り返すこと)で
可能になるそうです。

例えれば、箸の持ち方は長期記憶であり、
一週間前の献立は短期記憶になるでしょう。

箸の持ち方は、
何度も繰り返し思い出していたため、
長期記憶となり忘れませんが、
一週間前の献立は、
思い出す必要がないために、
短期記憶のままで、すぐに忘れてしまうということです。

つまり、繰り返せば忘れにくくなるということですね。

これら2つのメカニズムから分かることをまとめると、
何度も何度も繰り返し覚え、
何度も何度も繰り返し思い出すことで、
記憶はより定着し、忘れにくくなるということです。

さらに、思い出すことを繰り返すことで、
忘れにくくなるだけでなく、
思い出すまでにかかる時間も短縮される
とも言われています。

学習に話を戻すと、
一度できたとしても、そこで終わりではなく、
何度も繰り返すことで、
記憶はより定着し、忘れにくくなり、
思い出すのが速くなるということですね。

そのため、
「別の日にやり直す」ことが効果的なのです。

以上、「効果的な家庭学習」としてお話して来ましたが、
この繰り返すサイクルを、
前述した「家庭学習の基礎」の
ストレートラインに組み込むことで、
家庭学習がより効果的に行えるはずです。

次回からは、各教材の位置付けについてお話します。




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