『学習ガイドライン』
4.教材(2)
「ノート」
今回は「ノート」の位置づけです。
実のところ、この「ノート」をどのように捉えているかが、
成績に大きく表れているのではないか、
と私は感じています。
その捉え方の違いですが、
ノートをとる(書く)ことが目的になっているのか、
それとも、ノートが覚えるための道具になっているのか、
ということです。
前者の子供は、ノートをとることに重点が置かれ、
板書をもれなく書き写すだけだったり、
色をたくさん使って華やかなものにしたり、
見栄え良く、きれいなものにしたり、
逆に、ノートがもったいないからと、
隙間なくぎっしり詰めて書いたり、
といったことをしています。
そして、これらのことができたら、
それで満足してしまうのですね。
一方、後者の子供は、
見やすく覚えやすくすることに重点が置かれています。
ノートを何度も見返すためですね。
板書を写すのはもちろんですが、
それだけに留まらず、自分で書き足したり、
色は数色に限定し、
書くのに時間がかかるきれいなノートよりも見やすさを求め、
適度なスペースを設けます。
ノートは覚える道具です。
何度も見るのですから、
見やすさや解りやすさが第一なのです。
『東大合格生の~』という書籍がヒットしましたが、
美しく書けば、東大に入れるわけではないですね。
もちろん、きたないノートは論外なわけですが、
美しさにこだわるあまりにノート作りに時間を使うよりも、
見やすいノートを短時間で作った方が、
覚えるための時間をつくることができ、
成績が上がるのではないでしょうか。
大事なことなので繰り返しますが、
「ノート」は見やすさを追求し、
書いた後に、
何度も見直し、覚えることが大切です。
また、「ノート」は、
まとめてあるために覚えやすいかもしれませんが、
一方、情報量としては少なくなっています。
そのため、覚える時は、「教科書」をメインに、
「ノート」をサブ的に使うと良いと思います。
次は、「問題集」の位置づけです。
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