報酬(ごほうび) – 教え方、接し方の詳細-「勉強方法を学ぶ」とは – 家庭教師(富山県富山市、立山町、上市町、舟橋村)-ホシバ教育相談所

やる気を出させるために、
報酬(ごほうび)を与えようとすることがありますよね。

しかし、
それに向けてがんばることを期待していたのに、
あまり効果がなかったという経験はないでしょうか?

今回は、
そんな報酬に関しての注意点についてお話しします。

まず、報酬を与えようとする際、
その条件となる目標を設定すると思うのですが、
この時、親が一方的に決めるのではなく、
必ず子供の意見を聴くようにしましょう。

他人が決めた目的や目標では、やる気は出ません。

それが、親からのものであってもです。

また、これは、
子供の言うことに従うということでもありません。

子供の言葉を聴き、
その考えや思いを理解するということですね。

そして、親の意見も伝え、
適正な条件を設定するといいでしょう。

次に、報酬で効果を出すためには、
子供が学習方法について、
ある程度分かっている必要がある、ということです。

努力すれば、テストの点数を伸ばせる、
ということを知っていなければならないのです。

過去に、努力したが全然だめだった、
という経験を持っている子供には、
報酬による効果は期待できないでしょう。

なぜなら、その経験から、
「あの時がんばってもだめだった」、
「努力しても、まただめに決まってる」、
「自分は頭が悪いんだ」、
「どうせ自分なんて・・・」
というように、自己否定感を強めており、
努力する気にはなれないからです。

これは、学習方法に原因があることがほとんどですので、
それを変更・改善して再チャレンジすればいいのですが、
なかなかそうはならないですね。

一度失敗すると、その過去が行動を抑制してしまいます。

このような場合には、
報酬による動機付けの前に、
子供自身が、正しい学習方法を身につけ、
それを実践することによって結果が出る、
ということを知る必要があります。

最後に、報酬として与えるものですが、
子供が望むものが良いですね。

望んでいないものでは、
当然がんばれません。

以上、報酬についてお話ししてきましたが、
注意が必要だということはお分かりいただけたでしょうか。

報酬は万能ではないのですね。

また、報酬として、単純に金品を与えるのもいいですが、
子供が本当に望むもの、
それは、親からの承認・賞賛だということもお忘れなく。

これが欲しくない子供は皆無ですから。




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