新研究の使い方。富山県の中学で配布される高校受験対策教材(テキスト学習教材)ってどう使う?

富山県立高校入試(高校受験)

富山県の中学校では、
2年生の12月初めくらいになると、
『新研究』という教材が全員に配られます。

学校によって、
また教科によって、
使う教材が
『整理と対策』
『整理と研究』
『マイペース』
『ま★ナビシステム(ラーニングナビ、緑白青赤ナビなど)』
という場合もあります。

ここでは、全てひっくるめて『新研究』とします。

この『新研究』を使った学習は、
各中学校で「テキスト学習」と呼ばれ、
高校受験対策として
全員が取り組むことになっています。

ところで、
この『新研究』の使い方はご存知ですか?

高校受験用の教材ではありますが、
使い方が悪ければ、
その効果は期待できません

そのため、
このページでは、
「テキスト学習」で使われる
『新研究』の効果的な使い方をまとめました

『新研究』の使い方で
もし迷っているようなら、
参考になるはずです。

ご訪問ありがとうございます。

20年以上、
富山県の高校受験を見てきた
ホシバ教育相談所の干場です。

それでは、『新研究』の使い方を
ごゆっくりご覧ください。

 

新研究の使い方

さて、『新研究』の使い方について
解説していこうと思うのですが、
その前に、
注意しておいていただきたい点があります。

まず、そちらからお読みになることで、
使い方がよく分かるようになるかと思います。

 

新研究を使う際の注意点

『新研究』を使う際に注意するべきことは
以下の2点となります。

1.知識を整理するための教材である

中学3年間で学ぶ内容が1冊にまとまった教材です。

コンパクトになったということは、
情報が削ぎ落されたということでもあります。

そのため、
これを使って1から学ぶということにおいては、
情報が不足し分かりにくいといったことが起こります。

逆に、すでに基礎知識がある場合は、
それらを体系的に整理することで、
理解度が高まるのですが、
情報が少ないことで、
知識の整理が促されやすくなっています。

2.富山県立高校入試の問題とは傾向が異なる

富山県の県立高校入試の過去問を見れば一目瞭然ですが、
入試と『新研究』では、
問題の出され方に大きな相違があります。

これは5教科全てにおいてです。

そのため、
『新研究』だけで県立高校入試の対策ができるということはなく、
基礎固めとして使用するのが望ましいと言えます。

 

新研究の使い方。定期考査で80点以上取れる単元

学校の定期考査で8割以上得点できている単元については、
基本的な知識はあると判断できます。

ただ、これらの知識がバラバラであることも多く、
すでに知っていることがらを
体系的にまとめ上げていくことで、
さらに理解を深め、活用しやすくしていくことができます。

このことから、
『新研究』の使い方は以下のようになります。

1.要点のページを記憶する

2.問題で確認する

3.1と2を繰り返し、大まかな知識体系を作る

特に大事なのは要点のページです。

問題を解くだけになっている人も多いのですが、
それでは『新研究』を使う意味が薄れてしまいます。

自分がすでに持っているバラバラな知識を
体系的にまとめ上げるために、
『新研究』の要点のページを上手く活用しましょう。

また、この勉強方法は、
英語、数学、国語、理科、そして社会の
5教科全てにおいて共通です。

どの教科でも、知識の整理をするために、
要点のページに重きを置いて勉強しましょう。

さらに、知識が整理できた後の勉強法については
次のようになります。

4.不足することがらを教科書や詳しい参考書で補う

5.模試や確認テスト、入試過去問を解く(解き直す)

6.知識に不安がある単元について、1から4を繰り返し、
定着させていく

7.5と6を繰り返し、富山県立高校入試の出題形式で
得点できるようにする

 

新研究の使い方。定期考査で80点未満の単元

学校の定期考査で80点未満の得点であれば、
その単元は基本的な知識が足りていないと言えます。

この場合は、『新研究』は適切な教材ではないため、
基本的に使わない
ことをお勧めします。

『新研究』が学校の宿題になっている場合は、
あまり時間をかけず、提出することを目的にします。

『新研究』を使わないなら、何を使って勉強するのか、
ということになると思いますが、
お勧めは教科書やワークです。

学校で使っていたワークがお手元にないようでしたら、
書店にある『教科書ワーク』や『教科書トレーニング』でも
問題ありません。

これらを使って、まず知識を増やすことを目指します。

1つの単元について、
ワーク類が完璧になってから
『新研究』に進む
ことで、
これを効果的に使うことができるようになります。

ここからの『新研究』の使い方は、
上の「新研究の使い方。定期考査で80点以上取れる単元」を
ご参照ください。

 

新研究の具体的な使い方。教科別

『新研究』の使い方について、
全ての教科に共通する部分を
ここまででお伝えしてきました。

ここからは、
より具体的な使い方を
教科別にしてまとめていきます。

教科は以下の順となります。

・英語
・数学
・国語
・理科
・社会

 

英語

単語

『英語の新研究』には、
巻末に「重要単語」をまとめたページがあります

このページを活用して、
単語を覚えていくことができます。

日本語部分を隠して、英語を日本語に直す練習を、
英語部分を隠して、日本語を英語に直す練習を、
それぞれ行います

英語に直す場合は、
スペルの確認も必ず行いましょう。

また、
不規則動詞の変化表もありますので、
これも記憶するときに活用します。

原形を見て、過去形、過去分詞を言う、書く、
また、過去形を見て、原形を言う、
過去分詞を見て、原形を言う、
このようなテストをくり返し、
簡単にできるようになったら完成です

さらには、
単語単体だけでなく、
文や文章でも単語を覚えていきます。

要点をまとめた解説ページにある基本文(例文)や
問題で使われている文、
B問題の文章などを活用します

単語だけの学習では不足する、
単語の使い方を
これで身につけていきます

文法

『英語の新研究』が最も効果を発揮するのが、
文法を学習するときです。

『英語の新研究』を使った文法の学習は、
説明できるようにする
基本文(例文)を覚える
より大きなまとまりを作る
以上の3パートになります。

以下で詳しく説明していきます。

説明できるようにする

まず、ひとつめの
「説明できるようにする」です。

これは、
要点をまとめた解説ページの内容を
見ないで説明できるようにする、
ということです。

例えば、
最初の文法項目は
「1be動詞(現在・過去)」
となっていますが、
これの左のページと
右のページのうち、問題を除いた部分を
見ないで説明できるようになることを
目指します。

まずは、
大見出し「be動詞(現在・過去)」と
小見出し「1be動詞の形と意味」、
「2be動詞の否定文と短縮形」、
「3be動詞の疑問文」、
これだけを見ないで言えるようにしましょう

これで、知識体系の大枠を作ります

次に、
各小見出しの中身、詳細を
見ないで言えるようにします。

1be動詞の形と意味のうち、
be動詞の使い分けは、
主語がIのとき、現在形はam、過去形はwas、
主語がyou、複数のとき、現在形はare、過去形はwere、
主語がI、you以外の単数のとき、現在形はis、過去形はwas、
このように見ないで言えればオーケーです

他のところも同じようにして、
説明できるようにしましょう。

右のページの問題ではないところも
忘れないように注意です。

先に記憶した枠の中に
詳しい知識を入れていく感覚です。

こうすることで、
文法の要点を
整理して記憶していくことができます

基本文(例文)を覚える
近日公開

より大きなまとまりを作る

聞き取り(リスニング)

長文読解(リーディング)

英作文(ライティング)

 

数学

近日公開

 

国語

近日公開

 

理科

近日公開

 

社会

近日公開

 

新研究の使い方のまとめ

中学校では、
『新研究』さえやっていれば合格できる、
とおっしゃる先生もいらっしゃるようですが、
私はそうは思いません。

『新研究』を上手く使い、合格に近づいていけるのは、
上位層のほんの一握りだけのようです。

そして、そういう人たちは、
多くの模試を受け、
過去問も活用しながら、
合格できる力をつけていっているのです。

『新研究』だけを使うのではなく、
現状と目標から、
最適な勉強方法を選択し、
徐々にステップアップさせていくことが肝要です。

最後になりましたが、
『新研究』をはじめ、
『整理と対策』、
『整理と研究』、
『マイペース』、
『ま★ナビシステム(ラーニングナビ、緑白青赤ナビなど)』、
いずれもとても良くできた教材です。

これらを、
適切なタイミングで、
かつ、上手く活用することで、
合格に近づいていくことでしょう。

あなたのお子様が、
行きたい高校に合格できるよう応援しています。

模試や確認テストの復習の方法について
まとめたページがありますので、
ぜひこちらもご覧ください。

富山県立高校入試の対策。育英模試、全県模試、実力テスト、確認テストの復習

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コメント

  1. 匿名 より:

    学習塾を経営しています。
    毎年、新研究との付き合い方に苦労します。
    私も記事の内容と同じ考えです。

    が、「このようにやりなさい。」と
    子どもを納得させるのが難しい。

    • hoshiba より:

      コメントありがとうございます。
      当サイト管理者の干場です。

      学習塾を経営なさっているのですね。
      そのような方からコメントをいただけるとは感激です。

      おっしゃるように、
      子ども達に納得してもらうのは難しいですね。

      さらに言えば、
      納得してもらったとしても、
      行動し、それを継続するというところに、
      また大きな障壁がありますし。

      このような障壁を乗り越えてもらうために、
      勉強方法に関しては、
      口で伝えるだけでなく、
      その練習につき添う形の指導形態を取っている
      ということになりますね。

      よろしければ、
      また詳しくお話を聴かせてください。

      改めてコメントありがとうございました。

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