『学習ガイドライン』の続きです。
2.家庭学習の基礎(3)
「覚える」
前回、「まねする」ことについて書きました。
第二段階の学習(『1.家庭学習の重要性(1)』参照)の
最初のステップでしたね。
アバウトにではなく、正しく表現してみることが、
次の「覚える」ことにつながります。
「覚える」というと、記憶法などと思われるかもしれませんが、
それについては多くの書籍などが出ていますので、
そちらをご覧いただくとして、
ここでは、それを考える以前のより大切なことをお伝えします。
それは、「覚える」ことは、「自分でやるしかない」ということです。
他人は、覚えやすくしてはくれますが、
結局は自分で覚えるしかないのです。
この努力をしなければ、覚えられないのは当然と言えます。
解らないから覚えられないという子供もいますが、
実際は、覚えていないから解らないということの方が多いでしょう。
確かに、解らないものは覚えにくいかもしれません。
しかし、覚えて使っているうちに理解が進むことも十分ありますし、
理解するまで覚えないとなれば時間がかかりすぎるため、
現実的ではないでしょう。
また、「これを~といいます」というような定義は、
まず最低限覚える必要がありますが、
これすら覚えていないために、
問題文の意味が読み取れないこともあります。
このようなことから、私は、解る・解らないに関わらず、
まず「覚える」ことを勧めています。
もちろん、解らないままでいいのではなく、
この後のステップで、理解を深めていきます。
この「覚える」基本となるのが、「まねする」ことです。
正しいものを何度もまねして口に出すことや、
正しいものを何度もまねして紙に書くことなどです。
ただ眺めているよりも簡単に記憶できます。
基本ができたところで、前述したような書籍なども活用すると、
さらに効果が期待できます。
何事も基本が大事です。
繰り返しになりますが、
記憶することは他人に頼るようなことではありません。
一人で勉強できる子供は、このことをよく理解しています。
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