今回は、家庭学習の基礎のラストです。
2.家庭学習の基礎(4)
「覚えたことを思い出せるか確かめる
前回の「覚える」ことは、
勉強することだと理解しやすいためか、
実行している子供は多いかと思います。
しかし、時間をかけて覚えても、
テストが終わると、
「やったところなのに・・・」
「覚えたはずなのに・・・」
「わかってたんだけど、忘れた」
などといった言葉が出てきます。
これは、なぜでしょうか?
原因は、
「覚えたことを思い出せるか確かめる」
ことをしていないことが考えられます。
「覚える」ことはもちろん大事です。
それは間違いないのですが、
それだけでは足りないということですね。
覚えたものは、思い出せるかを必ず確かめてから、
その部分の学習を終える習慣をつけると、
確実性が増します。
思い出せるか思い出せないかといった
ギャンブル的な状態でテストに臨むより、
あれもこれも確実に思い出せるし、
正解できるという状態の方が、
安心ですし、自信を持って解答できますね。
以上のように、
この「覚えたことを思い出せるか確かめる」ことが、
「できる」状態に進める最終ステップとなります
(『1.家庭学習の重要性(2)』参照)。
解らないことがあれば、「調べる」。
そして、「まねする」、「覚える」、
「覚えたことを思い出せるか確かめる」の流れです。
この一方向のストレートラインを省略したり、
崩したりしないことが大切です。
すでに気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、
「覚えたことを思い出せるか確かめる」ことをしたけど、
思い出せなかったらどうするのか?
ということがありますね。
その場合は、もちろん覚え直すわけですが、
このことについては、次回から4回にわたって、
「効果的な家庭学習」ということで書いていきます。
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