漠然とした「解らない」

指導していると、このようなことがよく起こります。

私:「さあ、今日は何をやろうか?」

子:「んー。このあたりが、
   学校でやったんですけど、わからなくて・・・」

教科書をパラパラめくりながら、言っています。

私:「このあたりって、どのあたり?
   もう少し細かくできる?」

子:「えー、どっかこの辺とか、この辺とか」

教科書の1ページ全体を指しているようです。

私:「よし分かった。
   じゃあ、今日はこれを解るようにしよう」
  「その前に、これをちょっと見てくれるかな?」

そう言ってこれを書きます。

私:「この四角に何が入る?」

子:「えー。なんだっけ・・・」

ちょっと考えてもらった後、正解の発表です。

私:「答えは、これだ」

四角に『覚えていない』と書き入れます。

子:「わからない理由、覚えていないから!」

私:「そう。解らないのは、覚えていないだけなんだ」
  「だから、その覚えていないのを覚えちゃえば、
   解るようになるよ」

こうして、覚えていないものを探す作業に入ります。

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